難民・避難民 自立支援の現場から- 多様性ある共生社会を目指して

日時: 2023年2月27日(月) 18:00~19:30
演題 : 難民・避難民 自立支援の現場から- 多様性ある共生社会を目指して
講師:社会福祉法人さぽうと21 理事長 高橋敬子、同事務局スタッフ 竹内和彦
会費:2000円(学生無料)
お申込み:弊会ホームページ「お問い合わせ」から(お申し込み後Zoomリンクをご案内します)
講義要旨:ロシアのウクライナ侵攻から1年が経とうとしています。日本には2000人を超える方々が避難しています。また、アフガニスタンから避難していらした方々の内、日本大使館で働いていた現地職員とその家族ら98人が異例の速さで「難民」として認定をされました。日本で安心して暮らせる法的地位を得て、やっと日本での定住の緒に就いたというところです。言葉の壁、文化の違いの中で頑張る方々の様子をお伝えし、「難民」「避難民」の受け入れはどうあるべきか、ご一緒に考えたいと思います。
講師略歴:
社会福祉法人さぽうと21:日本で生活するインドシナ難民、条約難民、中国帰国者、日系定住者とその子弟の定住と自立に向けた支援を行う団体。1979年設立のインドシナ難民を助ける会(現 AAR Japan [認定NPO法人難民を助ける会])の国内事業を引き継ぐ。以降、地道に市民の立場から支援活動を実施。
社会福祉法人さぽうと21 理事長 高橋敬子氏:認定NPO AAR Japan 常任理事、難民審査参与員、元東京都外国人相談 相談員(1988年~2009年)
社会福祉法人さぽうと21 事務局スタッフ 竹内和彦氏:2018年よりJICA海外協力隊の隊員としてヨルダン・シリア人難民キャンプにて活動。2020年に帰国後、現職

学堂会より
尾崎行雄は「民主政治読本」(1947年)のP.130 で「文化の進歩につれて世界の大勢は国家主義より世界主義へ、閉門主義より開門主義へたどるようにみえる」と述べました。
またP.131で、閉門主義、孤立主義をサザエが固く口を閉ざすがごとき「サザエ主義」と呼び、次のように指摘しました。
「小国はサザエ主義ではたちゆけない。大いに自ら門戸を開放し、他の大国をして閉門の口実なからしめなければならない。それが日本の利益であると同時に、世界の正理公道である。」
皆様はこの指摘を今日の状況でどのように感じられるでしょうか。
尾崎の末娘、相馬雪香は1970年代に東南アジアからの難民支援のため「インドシナ難民を助ける会(現AAR Japan)」を立ち上げました。
その際、日本を世界の孤児とせず「困ったときはお互い様」の精神で世界に門戸を開くよう、私たち一人ひとりの「心の開国」を訴えました。
この度は尾崎や相馬のこうした考えから生まれた社会福祉法人さぽうと21の高橋理事長と竹内氏をお招きしました。お二人から日本における難民、避難民の受け入れの現場について皆様とご一緒に学びたいと思います。そして、難民、避難民の方々の受け入れについて自分事として皆様とご一緒に考えたいと思います。皆様とご一緒に学べることを心から楽しみにしています。

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