長崎被爆体験者訴訟・原告らを分断した判決

日時:11月30日(土)19時から20時30分
講師:足立修一(あだちしゅういち)弁護士
参加費:1000円
開催形態:Zoom
お申込み:本HPお問合せから
講演要旨:長崎被爆体験者訴訟で原告らを分断した判決がなされました。
この判決について、以下の観点から解説していきます。
そもそも、「被爆体験者」とは?
広島の「黒い雨」被爆者訴訟との判断の違いについて。
この判決が不当であることについては以下の点から説明します。
・原爆が炸裂した事実・その影響について、正しく認定していない。
・雨には放射性物質が含まれるが、灰には含まれないとする判断が奇妙なものである。
・原爆炸裂から40日ほどの時点での米軍の放射線量の測定結果の報告書を信用できないとする判断がおかしい。
最後に今後についても以下の点を中心にお話します。
・国は、被爆体験者に対して、被爆者健康手帳は交付せず、被爆者なみの医療費の給付を行うこととしたが、原告らはそれでは納得していない。
・被爆地域の拡大を求めていた、長崎市・長崎県が、勝訴した原告らに対して控訴した。
・敗訴した原告らは被爆者健康手帳の交付を求め、控訴した。
控訴審では、どのように主張・立証するかが注目されています。

講師プロフィール
弁護士、核兵器廃絶を目指すヒロシマの会(HANWA)代表。日本反核法律家協会理事。1994年以降、被爆者の代理人として、在韓被爆者訴訟、在ブラジル・在アメリカ被爆者訴訟、原爆症認定訴訟、黒い雨被爆者訴訟、被爆体験者訴訟、被爆二世訴訟などに関わる。

学堂会から
本年のノーベル平和賞は「日本原水爆被害者団体協議会」が受賞しました。このような素晴らしい出来事の陰で、まだまだ多くの被曝体験者の方々が苦しんでいます。今回ご一緒に学ぶ「長崎被爆体験者訴訟」はその象徴ともいえるでしょう。国民の生命と財産を守るのが国ですが、国権の最高機関である立法府に国民を裏切らない議員を国民が選挙を通じて選び、送り込まなければ、国はいとも簡単に国民を裏切る議員を介して国民を裏切ります。
今まで学堂会で学んできた水俣病、PFOA汚染、原発の生業訴訟や内部被爆による健康被害等も参考に、ご一緒に学んでいきたいと思います。
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学堂会代表 太田敦之
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