コロナ対応から考える日本のガバナンス

日時:2月2日(金)19時30分~21時
参加費:1000円
講師:上 昌広(かみ まさひろ)先生
開催形態:Zoom
参加申込:本HPお問い合わせから
講演要旨:「殺菌には日光に晒すのが一番だ」
米国の法律家で、最高裁判所判事を務めたルイス・D・ブランダイスの名言だ。健全な民主主義社会を維持するには、政府に対し、情報公開を求め続ければならないと言う趣旨で用いられることが多い。同感だ。
ただ、情報開示だけでは不十分だ。政府とは独立した立場から情報を解し、その結果を社会に公表する人材が必要だ。
このような役割を担う人がいなければ、権力者による一方的な解釈がまかり通る。現在の日本社会に欠けているのは、このような人材だ。
私は医療ガバナンス研究所での活動を通じ、このような人材を育成したいと思う。
今回はその具体例として、海外と比較した我が国のコロナ対策の特異性、持病を悪化させて大勢の高齢者が亡くなった超過死亡問題、さらに医療機関に支払われた補助金の適切性を検証する試みをご紹介したい。
いずれも公開データを基に、医師、税理士、元公務員、データマネージャー、さらに大学生などで構成される医療ガバナンス研究所の研究チームが分析したものである。

講師プロフィール
1968年神戸市生まれ。東京大学医学部医学科卒業、同大学大学院医学系研究科修了。医学博士。専門は血液・腫瘍内科学。
大宮赤十字病院(現さいたま赤十字病院)、東京都立駒込病院、虎ノ門病院、国立がんセンター中央病院、東京大学医学研究所特任教授を経て、現在、医療ガバナンス研究所理事長、ナビタスクリニック内科医、星槎大学客員教授。
東日本大震災以降、被災地である福島県浜通りの医療支援を継続して行う。
16年4月より特定非営利活動法人(NPO法人)医療ガバナンスを立ち上げ、学校や専門分野を問わずさまざまな若者たちと研究活動を続けている。
医療関係者など約5万人が購読するメールマガジン「MRIC」の編集長も務め、精力的に情報発信を行っている。

著書
『厚生労働省の大罪 – コロナ政策を迷走させた畏敬技官の罪と罰』(中公新書ラクレ)
『ポストコロナ時代に医学部をめざす人のための 医療の仕事大研究』(晶文社)
『日本のコロナ対策はなぜ迷走するのか』(毎日新聞出版)
『復興は現場から動き出す』(東洋経済新報社)
『日本の医療 崩壊を招いた構造と再生への提言』(蕗書房)
『医療詐欺ー「先端医療」と「新薬」は、まず疑うのが正しい』(講談社+α新書)
『病院は東京から破綻するー医師が「ゼロ」になる日』(朝日新聞出版)等

2024年2月2日(金)に皆様とご一緒に学べることを楽しみにしております。
次回は2月26日(月)18時から衆議院議員会館会議室にてコロナ禍におけるグローバルな医療アクセス格差に関するドキュメンタリー映画の上映会を会場開催のみで実施致します。
準備出来次第ご案内致しますのでこちらも楽しみにお待ちください。

学堂会代表 太田敦之
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