映画「ひいくんのあるく町」とインクルーシブ社会

日時:2月26日(水)18時(17時開場)から19時30分(20時退出)
開催形態:会場(映画上映会と講演)
講師:青柳 拓 監督(あおやぎ たく)
参加費:無料(アーカイブ配信なし)
お申込み:本ホームページのお問合せから
場所衆議院第二議員会館第8会議室
ご来場:第二議員会館入口付近に弊会担当者が弊会名を掲げた紙を持って待機しております。お声掛けください。
入館手続き後に入館いただき会議室へ移動ください。
17時から入場いただけますので、ご自由にご歓談ください。
当日、道に迷われた場合等は080-5046-1893にお電話ください。

プログラム
17時開場
18時開会
18時5分上映開始(47分)
18時55分青柳監督トークセッション(40分) コーディネーター:高野慎太郎(自由学園教諭、学堂会副代表)
19時35分閉会と懇談
20時退出

上映映画の要旨
総務省によれば平成27年に1億2千7百万人だった日本の人口は今世紀半ばに25%近く減少し、高齢者(65歳以上)の割合は、39%近くになるという。
地方の人口流出も止まらない。少子高齢化の波が地方を直撃している。
本作の舞台となる市川大門も例外ではない。2005年に隣接するふたつの町と合併し、山梨県市川三郷町となった。
平安後期から「手すき和紙」が地場産業として定着し、今も「市川和紙」として日本の障子紙の4割を生産している。
青柳監督の父が働く地元・市川大門の障がい者の自立施設「地域活動支援センター」に通う渡井秀彦さんを街の人々は「ひいくん」と愛称して暖かく見守り、仕事の手伝いを託す。その表情に屈託はない。この街に生きる人として受け入れ、差別も偏見もない。
厚労省が提唱し、バリアフリーや障がい者の自立や社会参加を促す「ノーマライゼーション」の理念が、この地に根付いていたのである。
本作は、コミュニティーにしっかりと根付いている「ひいくん」を主人公として、衰えつつある故郷・市川大門の変化と現実を描く。

講師プロフィール
1993年、山梨県市川三郷町生まれ。日本映画大学に進学後、卒業制作の初監督作『ひいくんのあるく町』が2017年全国劇場公開。大崎章監督、七里圭監督の下で現場経験を積み、2020年短編『井戸ヲ、ホル。』、2021年に「山梨県重症心身障害児(者)を守る会」の企画・製作として短編『あゆみの時間』を製作。2021年にテレビ東京系列テレビ番組「ノンフェイクション」にて初のテレビディレクターを務める。2021年7月、監督2作目『東京自転車節』が全国劇場公開。『東京自転車節』はその後、アメリカ公共放送PBSにて全米放送。2024年2月、監督3作目となる『フジヤマコットントン』が全国劇場公開。現在、新作鋭意制作中。

学堂会から
1936年に起きた2・26事件は、当時の経済格差、地方の農家の貧困、過剰な人口を賄いきれない社会構造等、インクルーシブになれなかった日本社会そのものが背景にありました。
2月26日、皆様とご一緒に、映画「ひいくんのあるく町」と青柳監督のお話を通して、今の日本社会においてインクルーシブな社会とは何か、また映画が問う地方の衰退や人口流出など、アクチュアルな社会課題について一緒に考え、そして意見を交換し、自分に何が出来るのか思い描く時間としましょう。

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学堂会代表 太田敦之
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